
「本気で売れに行く覚悟」を新しい応募者へ求める前に、運営は既存の練習生へ何を約束し、なぜ解体に至ったのかを説明すべきだ。
DEATHDOL NOTE(サブアカウント)は2026年9月8日、恋色シグナル公式による新規メンバー募集を引用し、練習生へ送られたものとされるメッセージ画像を投稿した。画像には「方向性を整える為に練習生のグループを解体致します」「貴重なお時間を頂いてしまい申し訳ございませんでした」と記されている。
このメッセージの真正性や送信対象は、公開された画像だけでは独立して確認できない。一方、新規メンバー募集が恋色シグナル公式Xから発信されたことは確認できる。二つが同じ運営判断の前後だとすれば、問題はかなり重い。
この記事の要点
- DEATHDOL NOTEは、恋色シグナルが「方向性を整える」ために練習生グループを解体したとするメッセージ画像を公開した。
- 恋色シグナル公式は9月7日22時9分、「本気で売れに行く覚悟がある人」を対象とした新規メンバー募集を開始した。
- 練習生の解体と新規募集の関係について、運営による公開説明は確認できていない。
- 応募者へ覚悟を求めるなら、運営側も育成方針と選考責任を具体的に示すべきだ。
01 「方向性を整えるため」練習生グループを解体か
DEATHDOL NOTEが公開した画像は、チャット上のメッセージを撮影したものだ。文面では、練習生がすでに練習し、内容を覚えてきた段階だったことにも触れながら、グループの解体を一方的に告げている。
説明されている理由は「方向性を整える為」の一言だけ。誰の方向性が、どのように合わなかったのか。練習生の評価に問題があったのか。運営の企画自体が変わったのか。公開された文面からは何も分からない。
もちろん、オーディションや練習生期間が必ずデビューを保証するわけではない。しかし、時間と労力を使わせたあとで企画ごと解体するなら、運営には判断の経緯を伝える責任がある。「違う場所での活躍を祈る」という定型的な別れだけでは、育成側の失敗が見えなくなる。
02 その直後、公式は「本気」の経験者を募集
恋色シグナル公式は9月7日22時9分、「EXPERIENCE MEMBER AUDITION」と題して新規メンバー募集を発表した。投稿には「LIVE、表現、熱量」「“本気”で上を目指す」「本気で売れに行く覚悟がある人へ」と強い言葉が並ぶ。
経験者を加え、グループを強くしたいという判断自体は理解できる。だが、練習生を育て切らずに解体したとされる運営が、次の候補者へだけ「覚悟」を求める構図には大きな違和感がある。
応募者の覚悟を審査する前に問われるべきなのは、運営が一人ひとりを育て、活動機会へつなげる覚悟を本当に持っているのかだ。
03 問題は募集ではなく、説明のない「入れ替え」に見えること
新メンバー募集と練習生グループの解体が無関係なら、運営がそう説明すれば済む。現在のメンバーを補強するための募集なのか、別の育成枠を作るのか、経験者だけを採る方針へ転換したのか。最低限の整理があれば、不要な疑念は抑えられる。
ところが現状では、練習生へ解体を告げたとされる一方で、外向けには華やかな募集広告だけが出ている。これでは、時間を費やした候補者を入れ替え、新しい応募者で仕切り直すように見えてしまう。
DEATHDOL NOTEが投稿本文を書かず、画像と公式募集を並べただけでも論点が伝わったのは、その落差があまりに明確だからだ。問題提起として鋭い。運営が沈黙すれば、画像が示す見方を自ら補強する結果になりかねない。
04 デビュー2カ月足らず、問われる運営設計
恋色シグナルは公式プロフィールで、2026年7月20日から始動した新グループと案内している。9月6日には天宮うるのプレデビューを報告し、「新体制&新曲お披露目」も予告した。その翌日に経験者募集が始まった。
始動から2カ月に満たない段階で、現体制の整備、練習生グループの解体疑惑、追加募集が重なっている。これは単なる成長過程というより、最初の採用と育成計画が固まらないまま走り出した可能性が高い。
8月には、日刊スポーツが公式発表を基に、運営が17歳メンバーの過去の飲酒・喫煙を加入時から把握していたと報じた。未婚で子どもを育てるメンバーについて公表したことも報じられている。母親であること自体は批判される事柄ではない。注目すべきなのは、発足直後から運営が複数の説明対応を迫られ、いまなお組織設計の不安定さが続いている点だ。
05 募集前に示すべき5つの説明
本気の応募者を集めたいなら、勢いのあるコピーだけでは足りない。運営は少なくとも、次の事項を示すべきだ。
- 練習生グループが実際に存在し、解体されたのか
- 解体の理由と、新規メンバー募集との関係
- 練習生へ伝えた評価や、今後の支援の有無
- 今回募集する「経験者」の選考基準と活動条件
- 加入後の育成体制、費用、契約、活動保証の範囲
候補者は使い捨てられる素材ではない。練習を積ませたあと「方向性」の一言で解体し、直後に次の人材を募集するなら、それは応募者の覚悟不足ではなく運営の計画不足だ。
「その覚悟に、私達は全力で応えます」と掲げる以上、まず応えるべき相手は、すでに時間を差し出した練習生ではないか。
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