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4人中3人が「学業との両立困難」
大分を拠点とするSPATIO ERPHYは9月18日、11月29日のラストライブをもって現体制を終了すると発表した。対象は現体制の4人。あいこ、うさな、ななこの3人について、学業との両立が難しく活動継続が困難になったと説明している。
発表は契約違反やトラブルを理由としていない。学生年代のメンバーが多いローカルアイドルにとって、進学や受験、学校行事との両立は活動継続を左右する現実的な条件である。運営も「グループとして伸びてきていた」時期だったとして、終了を惜しむ言葉を記した。
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初の東京遠征が「最初で最後」に
現体制終了の発表が重く見える理由は、その2日後から4人で初めての東京遠征を予定していたことだ。9月20日と22日のTOKYO IDOL FESTIVAL関連撮影会、21日のI-Geki出演を含む3日間が、現体制では最初で最後の東京遠征になる。
地方から東京へ進出する遠征は、交通・宿泊の負担が大きい一方、新しいファンへ届く機会でもある。本来なら成長の節目になるはずだった日程が、そのまま最後の東京遠征へ変わった。活動の伸びと継続条件が一致しない、ローカルアイドル特有の難しさが表れている。
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72日間・12予定を残して終了を発表
運営は発表と同時に、9月20日から11月29日までの予定を12件示した。発表からラストライブまでは72日ある。メンバーは残り約2カ月半、予定されたライブ、撮影会、イベントへ4人で出演する。
| 期間 | 主な予定 |
|---|---|
| 9月20日〜22日 | 初の東京遠征・撮影会・I-Geki |
| 9月27日〜10月25日 | 小倉、別府、佐賀、ハロウィーン関連 |
| 11月8日〜15日 | 山口野外フェス、イルミネーション撮影会、うさな生誕 |
| 11月29日 | SPA FES38・現体制ラストライブ |
現体制終了の発表では、理由だけでなく、ファンが最後まで参加できる日程を同時に示すことが重要だ。4人から1人になるLOTUS MARRYの現体制終了でも、終了日と再始動方針が整理されていた。SPATIO ERPHYも、急な告知で現場を閉じず、残る機会を可視化した点は誠実である。
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2018年から続く大分の育成型ユニット
TOKYO IDOL FESTIVAL 2020の公式紹介によると、SPATIO ERPHYは2018年7月にデビューした大分のアイドルユニットで、SPATIOの育成型ジュニアグループとして活動してきた。地域のPRやイベント出演を重ね、メンバーの成長を前面に出す設計だった。
育成型の強みは、若いメンバーが経験を積めることにある。一方で、学業や進路による入れ替わりを前提に、継続可能な人数、レッスン頻度、遠征回数を組まなければならない。今回、4人中3人が同時に継続困難となった事実は、個人の事情だけでなく、グループ運営が学校生活の節目へどこまで備えていたかを問う。
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学生中心の運営は「伸びる前」に出口設計が必要
運営は、ラストライブ後にりのあが受験勉強へ専念すると説明した。現時点で、SPATIO ERPHYという名称を残して新メンバーを募集するのか、活動を休止するのかは示していない。
卒業と同時に新メンバー加入を発表したWONDER*WHITEのように、後継体制まで同時に出せればファンの不安は小さくなる。ただし、学生メンバーを急いで補充すれば同じ問題を繰り返す可能性もある。
今回の発表で評価できるのは、学業を理由にした3人を責めず、終了までの72日間と12予定を明示したことだ。次に必要なのは、現体制終了後の扱いを曖昧にしないこと。育成型を続けるなら、学校生活と両立できる運営条件を先に設計し、その条件に合わせて再始動の可否を判断すべきである。
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